こどもが楽しむスノボの教え方 基本スタンスとリフトの乗る前にやるべき大事な経験

スノーボード

こどもと一緒にスノボをやりたいけれど、リフトにどう乗せればいいかわからない、どうしたらリフトに乗れるようになる練習ができるのか手順がわからない、ケガをさせてしまわないか心配など、スノボは始めるときの不安が強くハードルが高いと思われる方も多いのではないでしょうか。コスパパの家庭では、3歳の頃からゲレンデデビューし、パパママだけで教えて、幼稚園生でリフトデビューを果たしました。そして中級コースまではリフトを乗り継いで滑ることもできるようになりました。実際に行ってきた準備や練習方法、パパママがどう手伝ったらよいかおすすめの方法をご紹介します。

経験すべきは転び方とエッジの使い方 重要なのは楽しむこと

 早く上手になってもらいたいと思うかもしれませんが、焦ってリフトに乗らないでください。まずは平地での経験をちょっとの時間でもやることを強くおすすめします。そして大事なことは転び方とエッジの使い方を知ることです。そして重要なのは子供が楽しいと感じる時間になっていることです。実ははじめにやるべき重要な練習は、リフトに乗らないでもできることが多くあります。ちょっとした坂さえあればかなりの経験がつめてしまうんです。

ゲレンデ選びはスノーエスカレータがあるかどうか

 こどもは何度も自分で坂を上る体力がないので、大抵の場合パパママが坂を抱えて登るか押していく必要が出てきます。はじめはちょっとした坂で十分。でも子供が楽しくなってきて繰り返しが増えてくるとパパママは大変。繰り返し緩やかな傾斜で練習する必要性は間違いありませんが、これが恐ろしく疲れます。なので初めて行くゲレンデにスノーエスカレータがあるどうかはしっかりと調べておくことをおすすめします。リフトより恐怖もなく安全で負担なく練習を繰り返せるので、スノーエスカレータがあるゲレンデを探しましょう。

スノボをはじめるこどもに必要な練習

基本スタンスを確認する

左側を進行方向とする姿勢をレギュラースタンスといいます。そしてレギュラースタンスの方が右側を進行方向とするのがフェイキースタンスです。レギュラースタンスの方が圧倒的に多く、多くのレンタルはレギュラースタンスでビンディングを取り付けてあります。特に気にしなくても、それなりにあっている設定で初められることや、同じスタンスで教えてもらえることが多いのがメリットです。

右側を前姿勢を基本とするのがグーフィースタンスといいます。そしてグーフィースタンスの方が左側を進行方向とするのがフェイキースタンスです。グーフィースタンスの場合、レンタル時はグーフィースタンスですと伝えないとビンディングが正しく取り付けられていない状態で滑ることになるので注意が必要です。

あくまで目安ですが、レギュラースタンスの場合の特徴は下記が当てはまる子です。

・ボールをけるときは右足、投げるときは右手

・後ろから押されたときにでる足が右足

・後ろから声をかけたときに左側から振り向くことが多い

・片足ケンケンが長くできるのは左足

逆のことが多い場合はグーフィースタンスです。しかし、子供の場合は左右非対称性が少なかったり、どちらか決められない場合も多いので、ビンディングの角度を(8°/-8°など)同じにしてどちらも経験させる方も多いみたいです。ちなみに通常大人の初心者は(15°/0°)あたりが推奨されることが多いです。人によって適正スタンスは違うので一概には言えませんが、特にこどもはこれが滑りやすいなどがよくわからない場合が多く厳密に決めるのは難しいので、ある程度滑れるようになってからでいいかもしれません。

両足装着:平地で立つ

まずは平地で両足装着してバランスをとってみましょう。こどもは両足が固定されている認識がなく、不意に片足をだそうとして転ぶことがよくあります。スノーボードでは膝を曲げて進行方向を向いて力を抜いた姿勢が基本です。この姿勢を覚えてもらえるようにパパママが見本を見せながらマネしてもらいましょう。

両足装着:坂で立つ

次にちょっとした傾斜を見つけてエッジを使って立ってみましょう。滑ってしまわないようにパパママは傾斜の谷側(下側)で構えてあげてください。エッジを使って立つことができたら、坂をズルズルと下りてみましょう。

つま先側のエッジ(トゥーエッジ)とかかと側のエッジ(ヒールエッジ)で両方ともやってみましょう。操作方法を理解するのが難しい2~4歳ごろの子はエッジを刺した状態をパパママが作り出してあげて単純にバランスを取らせる経験と、手をつないだままズルズルと滑らせる経験をするだけで大丈夫です。子供が滑る感覚を楽しんでくれたら何度もやってあげましょう。

両足装着:坂を斜めに滑る

長い距離を転ばずに滑ることよりも大事なことはエッジを使う経験をすることです。距離が短くても速度が遅くてもいいので、エッジをかけている経験を重視しましょう。坂道をまっすぐ滑るよりも、坂道を斜めに滑ることを目指すことでエッジをかける経験ができます。

坂で立った状態から自分でエッジを抜く(緩める)ことができるようになったら、パパママは坂の下ではなく斜め下で構えましょう。そして目線が目標を向いていることが大事なのでパパママを目指してくるように声をかけましょう。この練習はたくさん反復した方がいいので、スノーエスカレータやリフトでも繰り返します。そして斜度が変わるごとにやることをおすすめします。

2~3歳からおすすめできるスノボセット

脚力がないこどもにも扱いやすい軽くて柔らかい板があれば習得は早くなります。3歳になる前からはじめたわたしのこどもは最も小さいサイズのブーツを取り扱っているバートンの板にお世話になりました。この板は90㎝で軽さ柔らかさもさることながら、ソールはコンベックス形状(船底形状)になっており、逆エッジになりにくい特徴があります。現在のラインナップは80㎝、90㎝、100㎝となっています。

こどもの身長は小さいので重心は低く、この板があればある程度転ぶ可能性も下げてくれます。こどもの目線をいかに誘導するかを意識すれば、自然にエッジがかかってくれるようになってくれます。またノーズにリグレットリールが取り付けられるので平地を移動する際や坂を上る際にも腰への負担が少なく済みました。

注意点としてはこちらのリールをテールに取り付けて初級コースをいくら滑らせても、自分でコントロールする経験にはならず上達しません。親が怖がってリールを引きっぱなしにするのは避けましょう。

早く滑ってみたいと騒ぐ子もいれば、怖がってなかなか滑ってくれない子もいます。こどもの性格でやりやすい練習は変わるので臨機応変にやり方を変える必要がありますが、重要なのは子供が楽しんでいる練習は繰り返すことです。そしてそれが転び方とエッジの使い方を経験するものであることです。私も経験しすごく大変な思いをしました。簡単ではありませんが、こどもの成長を我慢強く見守ってあげましょう。

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