子ども用スノーボードブーツの定番といえば Burton Mini Grom(バートン ミニグロム)。
コスパパはこどもの初めてのスノボブーツを「小さな子でも自分で履ける」ことと「長く使える成長対応」が強みのBurton Mini Gromを選びました。この記事では、Mini Grom の 最近の変化をまとめ、実際にこどもたちの使用感や体験談を交えながら、失敗しないブーツ選び方を紹介します。
サイズ選びのコツ|Room-To-Growを活用
コスパパが思うBurtonスノーボードシューズの最大の特徴が 「Room-To-Grow フットベッド」。
ブーツの中敷きを外すことで、約1サイズ分の余裕を作ることができます。サイズアウトが早いこどもにギアを買う際にはこの機能がすごく重要です。スノーボードのブーツサイズは操作性にとても重要な要素で合っていない大きめサイズでは上達しにくく、こどももスノーボードが嫌いになりやすいので本末転倒です。このシステムを考慮すると下記のような選び方ができます。
- 「足の実寸+0.5〜1cm」 を目安に選ぶのがおすすめ。
- あっという間にサイズアウトするので、Room-To-Growのフットベッドを外して成長に対応。
👉 Burtonはキッズブーツのサイズ展開が7C(13.5㎝)からあります。3~4歳でスノボデビューする場合はほとんどのメーカーが小さいサイズを扱っていないため、Burton一択かと思います。
ベルクロ vs BOA |どっちが子どもに合う?
現在、ミニグロムは4歳以下、グロムは4~8歳という位置づけにはなっていますが17.5~19.5㎝はサイズが横断しており、どっちを選べばいいか少し悩むところかと思います。
ベルクロモデル(ミニグロム 13.5~19.5㎝)
- 初めてのこども、力がまだ弱い子は強い踏み込みがないのでベルクロでOK
- 軽くて足が疲れにくい
- BOAに比べて安価
BOAモデル(グロム 17.5~21.0㎝)
- ダイヤルを回すだけでフィット感を調整
- 滑走技術が上がってくると強い踏み込みが必要になるため、BOAのホールド力が必要
- BOAのダイヤルで裾が引っかかるためウェアがめくれにくい
フレックスと操作性|初心者に最適な柔らかさ
Mini Grom、Gromは 超ソフト〜ソフトフレックス。
体重の軽い子どもでも板を操作しやすく、転んだ時もバランスを取りやすいです。スノーボードは低速での操作がとても難しく、力のないこどもでは硬いブーツに負けてほとんど板を操作できなくなってしまいます。ソフトフレックスのブーツでは低速でも板が動かしやすく、自分で操作をしている感覚を身につけやすいです。
逆に上達してくると、遠心力に対して足首の固定が維持しにくいので硬めのブーツが必要になってきます。初心者に限定するならば、体重があるこどもや他のスポーツで力が強いこどもには他のメーカーを検討するのもありです。たとえばHEADのスノーボードブーツはBurtonに比べて多少フレックスが硬いのでそちらを検討してもいいかもしれません。サイズ展開は15.5㎝からなので、それより小さいサイズの場合はやはりBurtonになると思います。
保温・防水性能|雪遊び対応は?
2023~2024で採用された3M Thinsulate と Snow-Proof Internal Gussetで、雪や水の侵入を防ぎ、冷えにくい設計になっています。ただし、氷点下で長時間遊ぶ場合は、厚手の靴下や、靴下の重ね履きで調整すると快適に過ごせます。こどもは体温が高く寒さを訴えにくいので、昼休憩の際などの靴を脱ぐ際に足を触って確認しておくと、親としては安心できるかと思います。
軽さと歩きやすさ|ゲレンデ移動もラクラク
Mini Gromのソールは DynoLITE(ダイノライト)。
とても軽くて、キッズパークや長距離の移動でも疲れにくいです。
ゲレンデによっては思った以上に駐車場からのアクセスが悪かったり、食事や休憩の場所とキッズパークの行き来が大変でこどもが歩きたがらなくなることもしばしば。コスパパのこどもたちは初めてのゲレンデでMini Gromを履いてしまったので、体験としてスキーをやった際は歩きにくさでめちゃくちゃ不機嫌でした。この辺はスノボから始めるときのメリットですね。スキーの方が初級コースを滑れるようになるのが早いからどこで親が頑張るかの違いでもありますが。
Burton Gromの寿命の目安
成長による買い替え: Room-To-Growで約1サイズ分対応で約1〜2シーズン
使用頻度による目安: 毎週末に滑る → 約2シーズン
子どもを毎週連れていくのは結構ハードル高い家庭がほどんどだと思いますので、ブーツの寿命よりサイズアウトが先にきてしまいます。状態が良ければ売ればいいし、兄弟がいるなら、2シーズンずつお下がりしていけるように購入するのがいいかと思います。
Burton Gromの改良の歴史
Mini Gromは2010年頃に登場して以来、子どもが履きやすく・成長に合わせて長く使えるように改良が続けられています。
年/時期 | 主な仕様・特徴・変更点 | 強化された点 |
---|---|---|
2010年頃 | サイズ展開7C(13.5㎝)~/超ソフトフレックス/ライナーレス | 小さな子ども向けにシンプルな構造 |
2015年頃 | Room-To-Grow™ フットベッド導入/DynoLITEアウトソール搭載 | 成長対応・保温性・軽量性が大きく向上 |
2017~2018 | Grom17.5~21.0㎝のBOAモデル導入 | しっかりと締め、板の操作性UP |
2020年頃 | デザイン刷新 | 基本性能が完成形に近づき、矢印→山のBurtonデザインに |
2021〜2022 | 密閉ローワー | ベルクロ素材、防雪性能など細部の改良 |
2022~2023 | ジュニア向けSTEP ON®︎導入 | ガンガン滑る子のためのステップオンブーツで手間いらず |
2023〜2024 | 3M™ Thinsulate™ Insulation採用/大きなベルクロに変更/幼児向けSTEP ON®︎ Grom導入 | ベルクロ操作性UP、防雪性の強化、軽量化 |
2024〜2025/2025〜2026 | 大きな変更点なし |
中古で購入するなら2023~2024年モデルの3M™ Thinsulate™ Insulationが採用されてからのモデルを選ぶと寒くて嫌になるなどこどものやる気を削いでしまうリスクが減っていてよさそうです。
最新モデルの方がもちろん性能もよく、より軽量化されているのでいいのですが。それにこどものギアは比較的状態がいいままサイズアウトするため、高値で売ることができます。新品で購入して早めに売るという選択肢も検討するといいかと思います。
コスパパの実体験でわかったこと
コスパパの子どもたちは兄弟で体格に差があり、同じ学年で比べても合うモデルに違いがありました。 Mini GromとGromとどのようにとらえたらいいかがこどもたちの成長とともにわかった気がします。特徴によって適切なモデルにも差があり、ホームページの情報だけでは選びきれないなということを実感しました。
長男(小1のとき30kg/脚力あり)
脚の太さもあり、ベルクロがとどきにくいため、すぐに緩んで固定力不足。滑走技術もついてきて速度を出すようになってくると、余計に外れることが増える
→ ベルクロタイプでは固定できず、小2からBOAタイプを買いなおし安定性アップしました。
次男(小1のとき20kg/華奢な体格)
脚が細く、ベルクロも接地面が広く取れている。軽さと脱ぎ履きのしやすさで快適。
→ 小2で握力がつき、BOAも自分で操作可能に。このころから滑走技術が上がり、踏ん張る場面も増えてきました。まだまだベルクロでも大丈夫という感覚もありましたが、BOAシステムが操作できるようになると自分でも比較的しっかりと固定することができていました。
買うときのチェックポイント
- 足首の太さはベルクロが止められる太さか
- 指先が自由に動く余裕があるか
- 冬用靴下を履いた状態でフィット感を確認
- BOA/ベルクロの操作感を子ども本人に試させる
- ソールや断熱材の厚みをチェックし、冷えにくいか確かめる
まとめ|最初の1足に選ぶならコレ!
- 初めてなら ベルクロ+0.5cm大きめサイズ が無難
- Room-To-Growで長く使える
- 3M™ Thinsulate™ Insulation採用の2023年~一年落ちの在庫処分品がお得
- 成長に合わせて ベルクロ → BOA に切り替えるのがおすすめ
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