子供が登山を楽しむ6つのコツ 嫌がるようにさせない親の行動とは?

登山

子供と一緒に登山に行きたいけど登りたがらない、もしくは行ってみたけど疲れるばかりで楽しくなかったと言われたなど、登山が趣味の親にとって子供が登山を楽しんでくれるかどうかすごく悩ましいところがあるかと思います。今回はどうしたら子供が登山を楽しんでくれるのか、私なりに意識していることをご紹介いたします。

1、普段から親が登山に行きたがる様子を見せておく

子供は親がやっていることをまねしたがります。登山に行くこと自体はなかなか見せられませんが、いったときの写真を見せたり、行きたいねって話をすることはできます。私は登山に行く回数より、登山に行きたがる回数を意識して増やすことで、登山という趣味の価値感をあげる努力をしています。ここで大事なのがとにかく親が楽しんでいることです。

2、子供にも一人前のカッコをさせる

一人前のカッコをすることで安全性と同時に開始時の気持ちが高まります。

ザック

ザックの中にはとにかく軽くてかさばるものを入れるのがいいです。水は親が持ち、カップラーメンや行動食、休憩用のマット、雨具などです。あとは活躍の場が多いものも実は結構よかったりします。私はスマホ用の三脚を持ってもらっています。実は自分のザックから取り出すのって結構面倒で、頻繁に撮影するなら子供のザックから出す方が楽なんです。子供も自分が持ち運びしている道具が何度も使われることに対して嫌な気はせず、むしろうれしがることの方が多いはずです。

後半は疲労がたまり、ザックを持っていることのうれしさはほぼゼロになります。こうなったら迷わず、親のザックの中にザックごと入れてしまいましょう。なので、自分のザックのスペースは子供のザックを丸ごと入れられるだけの余裕は残しておきましょう。そのうち親が持つという予測をして荷物を選びましょう。「自分で持ってきたんだから最後まで自分で持ちなさい!」これになりがちですので、あらかじめ持つ覚悟をしておく必要があるんです。

登山靴

急な斜面、ガレ場、沢を歩く際には当然登山靴はあった方がいいです。この子持山には急な斜面があり、長男の登山靴はしっかりグリップしていたのに対して、次男の運動靴はツルツルで下りの際はほぼずっと滑っている状態でした。ほとんど腕で持ち上げていた状態が続き、改めて登山靴の大切さがわかりました。登山靴はぜひ買いましょう。

3、山ご飯と行動食を子供と考える

山ご飯への楽しみはすごくわかりやすいかと思いますが、自分が登るときの楽しさの一つでもありますよね。この楽しさを受動的なものにしてしまうのはもったいないです。自分で決めたアレを山頂で食べるんだという気持ちは確実に山頂を目指す力になりますし、子供だって楽しさの一つとして感じやすいポイントです。写真を見ながら一緒にインターネットで検索するのもよし、スーパーで商品を見ながら考えるもよし、とにかく自分で選んだものということが重要です。大人の都合で言葉で多少の誘導はしていますが、ばれないように(笑)

実際のところ私がよく持っていくのはおにぎりかカップラーメンです。これでも中の具を何にしようとかカップラーメンの種類をなににしようとか選択肢がありますのでOKです。ルートに余裕があればクッカーを使って料理をする楽しさも入れるといいですよね。

行動食は小分けになっていて子供が好きなものなら結構なんでもいけます。今回はかむかむレモンをザックに入れて休憩おきに食べていました。

4、ルートの見どころを伝えておく

登山の時はいくつか見どころがあるポイントがあることが多く、特に山頂や山小屋、見晴台や名前の付いた岩、湖や沼、鎖場やはしごなど、いくつかのポイントを伝えておくようにしています。これはこれから行く山のワクワクするポイントを共有しておくことで、目標地点がただ連れられているよくわからない場所→具体的に写真でみたあそこに変わるからです。目標地点が具体的になるだけで、気持ちが途切れずに登れることもよくあります。目標地点に行きたい気持ちができるだけ高い方がいいので、親はもちろんここに行きたい気持ちや行ったらこんな写真を撮ろうとか楽しそうに話すとさらに効果的です。

5、山地図で現在地と次のルートを都度説明する

ルートは基本的に親が管理していれば事足ります。しかし、子供自身が登山を楽しんでいる感覚を味わうのにもとても重要です。実際にはこのあと右に分岐があるとか大きく左に曲がるとかザックリした認識だけ伝わればいいのですが、「ここが地図のこれだ!」という道の発見には心ワクワクするところがあります。登山後にも子供に対して、「あそこで分岐を間違えずに発見してくれてホントによかったよ。ありがとうね。」など、感謝の言葉を伝えてあげると子供も喜びます。

6、先頭を歩かせる

すぐ後ろで話しかけて孤独な感覚にしない

常に先頭を歩かせる必要はありませんが、先頭を歩くことで探検や冒険のような感覚を得やすくなります。ここで大事なのは先頭は子供だけど、すぐ後ろで常に話しかけて孤独な感覚にしないことです。また兄弟がいる場合には、頻繁に先頭を交代しながら登るようにしましょう。大体ケンカになります。

子供のペースに対してできるだけ口出ししない

また、子供が先頭を歩くことで自分のペースで歩くことができます。確実にペースダウンはしますし、速くなったり遅くなったりで大人からすると疲れること増えます。さらに予定時刻よりも遅くなりがちです。私は登りでは山地図の2倍を想定し、下りは1.5倍を想定してルートを検討しています。それでも予定をオーバーするときは子供にルート変更をするかペースを速めて登るかを尋ねるようにしています。すでに確認していた見どころに対しての気持ちと体力を天秤にかけてもらいます。

先頭の仕事を伝えて楽しませる

先頭の仕事として楽しいのは、登山ルートを示すピンクリボン探しです。つぎの目印を探すという楽しさは一番先頭だからこそ親に対して「あったよ」と自分が一番初めに見つけて伝えることができます。後ろから親が先に見つけたとしても子供が見つけたといってくるのを待ちましょう。ルートの危険を知らせるのも先頭の仕事で、グラつく石があること、滑落リスクがあるところ、頭上の枝などいろんな危険を後ろに伝えてもらいます。必ず「了解!」とか「ありがと!」とか返事をしてさらに後ろにも伝えてあげます。登山のときは一般的ですが、石を転がしたときに「ラク!」と言って下の人に危険を知らせることもやってもらっています。

まとめ

今回、6選としてコツをまとめておりますが、私は基本的に登山が楽しいことだという価値観を事前に子供に共有すること、また登山を主体的なものとするための過程を大事にすることに尽きると思っています。ただ山に行けば楽しいのではなく、計画や山での行動、会話で登山の楽しさは大きく左右されるので、トータルコーディネートをして最終的に「山楽しい!また行きたい!」になればいいなと思います。それから最後は必ず感想を聞きます。どこが一番楽しかったか、一番思い出に残っているのはどんなことかなど、自分の子供の価値観も教えてもらって次に活かせたら最高ですね。

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