奥武蔵の穴場登山へ!岩場あり見どころありの日和田山から五常の滝の縦走ルート

登山

日和田山から五常の滝の縦走ルートです。西部秩父線の高麗駅から武蔵横手駅に向かって歩くルートで、ゴールデンウィークなど渋滞する時期には車より電車の方が行き帰りが楽になります。小学4年生の息子と2人で登るので少しだけ登り応えが出るように縦走できるような設定です。秩父沿線の山は手軽でもあり、見どころも多いので百名山のような有名な山ではありませんが家族登山にはもってこいです。

山行計画 2024年4月28日

日和田山から五常の滝への縦走コースガイド

埼玉県にある日和田山から五常の滝へと続く縦走コースは、自然豊かな景色と比較的優しいトレイルが魅力的なハイキングルートです。このコースは初心者から中級者のハイカーに適しており、四季折々の自然を楽しむことができます。

日和田山の魅力

日和田山は標高305メートルと低めですが、山頂からの眺望は素晴らしく、秩父山地や関東平野を一望できます。特に春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が美しいことで知られています。

登山途中の水場とトイレ

日和田山から五常の滝に向かう道に水場はありませんが、ふじみやという売店があります。そこに軽食や水分を購入できますし、自販機も設置されています。重い荷物が大変な場合は購入するつもりで荷物を調整することが可能です。トイレはルートに3カ所あり、どこも無料で利用することができます。

五常の滝

五常の滝は落差約30メートルの壮大な滝で、その迫力ある水の流れは一見の価値あり。滝の周囲は開けた空間が広がっており、写真撮影に最適です。

気象状況

天気予報では4月末にしては暑い日です。風もなく天気もよいですが、秩父の低山にはもう少し涼しい日の方がよかったですが、電車で気楽に行けることを優先して決めました。

装備

今回は子どもの登山用ザックのデビューです。モンベルのグラナイトパックkids30は軽量で機能性も高い小学生におすすめザックです。詳細はこちらの記事からどうぞ。

ザック重量 3.5kg

食料、水、雨具上下、ヘッドライト、三脚、マット

食料詳細

水1300mL、おにぎり1個、パン1個、ソーセージ、行動食(ゼリー飲料、アミノバイタル、塩分タブレット)

高麗駅〜日和田山登山口

駅から登山口まではおよそ15分の道のりです。一部車が通る道は注意が必要ですが、細い道を抜けながら気楽に歩ける道です。

登山口から男坂、女坂分岐

わかりやすい登山道で子どもには程よく登りごたえのある坂道です。

金刀比羅神社の一つ目の鳥居です。この先に男坂、女坂分岐があり、今回1番の難所が待っています。

男坂

今回はより急勾配の男坂を進みます。昼ごはん前で荷物も多い中、この坂を登りきるまでが1番大変なところです。

根っこに手足をかけて登っていきます。大人でもそれなりの登りごたえがある男坂は子どもの足で20分ほど。

足が大きくなり昨年履いていた登山靴が入らなくなっていたので、普通の運動靴を履いています。なぜか足裏がツルツルになったものを子どもが履いてきたため、根っこも石もツルツル滑って登りずらそうでした。

登り切ったところで疲れも出てきていたようなので、アミノバイタルを入れておきました。子どもは「なにこれ苦い」と言っていましたが、これを飲むと筋肉が回復するんだよっていうと、急に「ホントだ!痛くない!」とよくも悪くも信じ込みやすいタイプです。

金刀比羅神社

金刀比羅神社前の鳥居です。ここで男坂と女坂の合流となります。このポイントは休憩する人が多く混んでいますが、石が階段上に並んでいるのでご飯も食べやすいところです。

神社の奥に行くとツツジがきれいに咲いていました。新緑に映える色でした。

日和田山山頂

高麗駅から日和田山山頂までおそよ1時間。本日は休みということもあり多くの人がいました。子どもが小学校低学年のうちは日和田山のピストンでも登山をやった達成感が味わえる場所です。

山頂は木が生い茂っていますが、街並みが見えます。本日はハチさんが飛び回っていたので、あまり休憩せずに次の目的地に出発しました。

高指山山頂

日和田山山頂からおよそ30分で、本日二つ目のピークに到着しました。ここは山頂の看板が立っているものの、隣に建物があり開けた景色もありません。

一段降りたところは広場になっており、ベンチも設置されています。縦走する人は少ないので、人もあまりいないので落ち着けます。

昼食

ここでお昼休憩にしました。おにぎりと一緒に食べるのは焼いたソーセージと卵。お湯を沸かしてカフェオレも飲みました。

軽くてスタッキングもしやすいので、最近愛用のエバニューチタンクッカーです。値段も手ごろで使い勝手も◎

高指山から物見山

ふじみやという売店があり、軽食や飲み物を買うことができます。とにかく軽い荷物で歩きたい場合には重宝する場所ですが、もちろん値段は町の2倍ほどはします。私たちは下から十分な水を持ってきています。子どもは炭酸を飲みたがっていましたが。

一部住宅もあるところを通過します。この手前にあった公衆トイレで休憩です。ここから再び登山道に入っていきます。物見山まではあと少し。

高指山から物見山までは30分ほど。下の写真が山頂からの景色です。さすが低山と言わんばかりに生い茂っています。

ヤセオネ峠から五常の滝

ヤセオネといってもこのくらいの歩きやすい道が続きます。この小瀬名分岐で左に行く予定でしたが、道を間違えて右にいってしまいました。ここから下っていくと言ったのにだんだんと登っていることに気づいた子どものおかげでロスは2~3分でした。

実はこれに気を取られていました。間違えた分岐手前にあった無人販売でタケノコが売られていました。立派なタケノコが採りたてで500円。

五常の滝

物見山から五常の滝まではおよそ1時間。子どものペースは緩やかな下りのおかげでなんとか維持しています。五常の滝は入場料が大人200円、子ども100円です。

宥座の器の説明を一生懸命に見ています。空っぽだと傾いたバケツですが、水を入れていくとだんだんとまっすぐになります。そして入れすぎると急にひっくり返って中身がすべてこぼれてしまいます。欲張らずに何事もほどほどにしないといけないという教訓を教えるためのものですが、バケツの水がこぼれる瞬間が見たくて、子どもには「まだ入るまだ入る」と声かけてこぼしてもらいました。世の中には悪い人の誘惑もありますからね。

高低差約30mの滝です。苔と新緑に囲まれてよい雰囲気でした。

このあとはアスファルトの道を30分ほどかけて下って武蔵横手駅に到着です。車がときどき通るので注意は必要ですが、登山の感想を話しながらゆっくりと下っていくことができます。

まとめ

日和田山から五常の滝までの縦走コースは、ピーク3つの縦走登山であり、さらに最後の五常の滝で観光としての満足度も高まります。駅や住宅が近くにありことで初心者でも安心して登ることができ、特別な道具も必要ありません。子どもと日頃の忙しさを忘れ、自然との一体感を感じながら登るのはいかがでしょう。週末の一日を使って、ぜひこの美しいプチ縦走コースを楽しんでください。

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