家族登山を続けていると「次は岩場や鎖場のある山にも挑戦したい!」という気持ちが湧いてきます。しかし “滑る・痛い・重い” 靴ではこどもの笑顔はすぐに消えてしまいます。我が家が4人でチャレンジ登山をしたときのこどもの年齢は6歳でした。小学校1年生で、体もまだ小さく、靴は普段履き慣れた運動靴で向かいました。しかし、岩場では滑ってしまい、下山では足が痛くなってしまい、あまり楽しめない表情を浮かべることがありました。わが家が小学1年(6歳)の息子に本格登山靴を買うまでに調べたポイントと、実際に使ったレビューをまとめました。
1. こどもの足を知ろう

1-1 柔らかく未発達な骨格
骨が半分以上軟骨でできており、圧迫やねじれに敏感。過度に硬い靴やサイズ違いは変形の原因になります。
1-2 アーチ(土踏まず)の形成途中
幼児〜低学年は足裏が平らに見えるのが普通。衝撃吸収能力が未熟なので、靴底に適度なクッションが必要です。
1-3 発汗量と成長スピードの速さ
汗腺が活発でムレやすく、半年で0.5 〜 1 cm成長することも。通気性とサイズ調整のしやすさが欠かせません。
2. こども用登山靴の選び方3つのポイント
2-1 サイズ感とフィット調整
- 余裕は0.5〜1 cm。大きすぎると靴内で足が泳いで不安定。
- 厚手ソックスを想定して店頭で必ず試着。
2-2 軽さと柔軟性(重さの目安付き)
タイプ | 片足重量 | 用途 |
---|---|---|
軽量 | 300–400 g | 低山・林道 |
標準 | 400–500 g | 日帰り登山 |
高機能 | 500–600 g | 岩場・長距離 |
“指のつけ根あたりからほどよく曲がる”靴がベスト。
店頭でのコツ
- 試着したまま段差(店にある傾斜台や木箱)に足先だけ乗せ、踵を浮かして屈曲具合を再確認
- 厚手ソックス+実際に使うインソールで試す
2-3 防水性・通気性・グリップ力
- 防水透湿膜(例 : GORE-TEX)搭載なら急な雨も安心。
- ソールは深いラグパターンで湿った岩でも滑りにくいものを。
- ミドル〜ハイカットで足首をホールドし捻挫を予防。
3. 私の体験談──ALBATREジュニアトレッキングシューズ

- **片足約258 g(18 cm)**でこどもでも軽快。
- 付属インソールで±0.5 cm調整でき、兄→弟へもスムーズにお下がり。
- 合成樹脂ミッドソールが下山時の膝への衝撃を軽減。
- 深溝アウトソールで濡れた岩でもノースリップ。
こどもコメント
「運動靴だと滑ったけど、これならジャンプしても平気!」
兄弟で使用していますが、微妙に足の特徴が異なります。そのこどもの足の形や違和感に合わせて、甲を緩めたり、足首を固定したりなど調整ができるため、手間にはなりますが、コンディションに合わせられるので、足首まである紐靴にして正解だったと思います。
軽量で防水性やグリップ力があり、大人のような正確な歩き方とはちがったこどものハードな動きにも負けてないと思います。
4. Q&A──よくある疑問を解決!
質問 | 答え |
---|---|
Q1. 何歳から登山靴を買うべき? | 岩場・不整地に行くなら身長ではなく「歩行距離が5 km超えるようになったら」が目安。 |
Q2. ローカットでも大丈夫? | 散策レベルなら可。岩場や泥道へ行く予定があるならミドル以上推奨。 |
Q3. インソールでかさ上げしてもいい? | 0.5 cm程度までならOK。それ以上は靴自体を買い替えましょう。 |
Q4. 乾燥はどうする? | 新聞紙を丸めて入れ風通しの良い日陰で1日。直火や乾燥機はNG。 |
5. まとめ
こどもの登山靴は 「フィット・軽さ・防水&グリップ」が重要です。ALBATRE ジュニアトレッキングシューズは価格と性能のバランスが良く、成長期でも1年超使えたコスパ優秀モデル。まずは店頭で実際に履いてみて、短いハイキングで慣らしてから本格登山へ──
快適な登山靴で、家族そろって次の山へ登りに行きましょう。
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