バックカントリー三種の神器だけじゃ足りない!さらなる安心を手に入れる3つの道具はGPSアプリ、ココヘリ、無線機

バックカントリー

趣味でバックカントリーをやっていると、もしものことを考えておかないといけません。自分の家族への迷惑には特に意識しないとアウトドアを心の底から楽しむことができませんので。

今回は私が行っているできるかぎり安心を高める努力についてまとめてみました。ここにかかるお金は必要経費、普段は節約したい気持ちが強いコスパパですが、あまりケチケチはしていられません。遭難してから後悔するのだけはしたくありませんからね。

そして、アウトドアには危険がつきものですがしっかりと準備をした上で、好きなことを行っていきましょう。

ヤマレコと山岳保険

ヤマレコアプリ

まずはヤマレコアプリの使用です。ヤマップと並ぶ山地図のGPSアプリですね。

ヤマレコ 会費は年間払い¥4900(20GB)/月間払い¥780

ちなみにYAMAPは年間払い¥5700です。アップロードの制限の違いはありますが、ヤマレコの方が安くなります。

事前にヤマレコで登山計画をしておくことで、電波の入らない山岳でも自分の居場所がわかるようになります。これにより大きく道を間違えることは明らかに少なくなっています。

特にバックカントリーでは登山道のような決まった道を進むわけではないので、さらに山地図を見る力が求められ、地形と現在地を確認しながら使用する必要があります。

デメリットとしてはスマホは電池を使用する機器であり、寒さに弱い特徴があります。特に氷点下では恐ろしいほどに電池残量が減っていきます。そのため、電池パックを準備する必要があったり、使えなくなったときに対処できるように紙に印刷した山地図も必ず持っていくようにしています。

こちらはヤマレコアプリの地図表示です。ここにGPSを使って現在地を表示してくれるようになっています。赤線の予定ルートに対してどこにいるかを確認できるためとても重宝します。またズームしていくと標高線もはっきりと書かれているため、地形も把握することができます。

またアップルウォッチにも同様に表示することができるため、残雪期なら簡易的にはスマホを取り出さずに確認することができるのもよさですね。厳冬期にはアップルウォッチを外に出しておくとすぐに電池切れになってしまうため、毎回袖の中にしまう作業が発生します。スマホとさほど変わりがないくらいに感じてしまうのであまり使えません。

こちらは自身の山行記録が確認できるログです。どのようなルートを通ったのか後で確認できるので、山の地形を覚える意味でも初心者のうちから確認できる環境を作るのは重要です。例えばはじめの頃はガイドさんについてツアーとしていく場合でも、ログを取っておくことで自身で振り返りができるようになります。

山岳保険

私はヤマレコと提携しているチーム安全登山という山岳保険に加入しています。

ケガ等の費用に関しては生命保険があるのでそこまで問題ではありません。大事なのは救助者費用がしっかりとでることです。登山計画書があれば、一番安い一般会員でも年会費¥4000で救助者費用¥1000万が保証されています。

ヤマレコの山岳保険制度 チーム安全登山|ヤマレコ – 登山やハイキング、クライミングなどの記録を共有できる、登山の総合コミュニティサイト (yamareco.com)

登山計画書はヤマレコアプリからコンパスという日本山岳ガイド協会が運営するオンライン登山届提出システムで簡単に行えます。

ココヘリ

2024年4月のキャンペーンがあり、晴れてココヘリの仲間入りをさせていただきました。

こちらはケガや遭難時に無料でヘリを呼ぶことができる優れものです。しかも本体は20gと超軽量!

ココヘリ 入会金¥3300と年会費¥5500

今回は入会金と年会費1年分が無料になるキャンペーンに乗っかりましたが、もともと欲しかったものです。

何しろ私が一番よくいくBCルートである前武尊の十二沢~荒砥沢ルートでは、出発地点であるオグナほたかスキー場でもココヘリの所持を呼び掛けており、レンタルに1000円がかかります。レンタルしながら数回行くくらいなら他でも使いたいわけだし、契約しよう!となりました。

COCOHELI 2024 山の安心をひろげるプロジェクト

これでもしものときヘリを呼ぶことができるようになり、捜索費用も補償されるようになりました。

また個人賠償責任制度により他者にケガを負わせてしまった際にもしっかりと保険で対応できる安心もつきました。アウトドア用品補償でテント・ヘルメット・アウトドアウォッチ・ビーコン・トレッキングポール・雨具・ヘッドランプ・カメラなどが破損した場合も¥3万までは保証されるようになりました。※残念ながらスマホは含まれないようです。

LIFE BEACON-ライフビーコン (hitococo.com)

ココヘリの発信機を受信するためのアプリがライフビーコンというものです。スマホが受信機の役割を果たしてくれるようになります。実は普段使いとしてもとても便利で、鞄や車、財布など大切なものの位置をアプリで確認できるようにしておける良さもありました。子どもが一人で出かけるときにはココヘリの発信機を渡しておくことで、こちらから現在地を確認することもできます。ここまでできるならむしろ安い!

無線機

ツアーに参加してガイドさんと一緒にバックカントリーをやった方ならわかると思いますが、みんな無線持っています。そしてめちゃくちゃ便利そうです。バックカントリー中は横並びで歩くことはほとんどないので、どうしても前後の人とは話せますが、一人挟むとなかなか声が届きません。さらに滑走時はどこまで行ったか見えなくなると合図もよくわからなくなることも多いです。視界のよい場所だけならいいですが、いろんな地形があっても対応できるように無線をパーティの複数人が所持していることで明らかに安心感が高まります。ココヘリや山岳保険より目に見えて便利になるアイテムです。

無線機には免許が必要なものと不要なものがあります。簡単にいうと、

特定小電力トランシーバーは、通信距離が100~200m程度で、免許も届け出も不要

デジタル簡易無線は、通信距離5~10kmの広い範囲で安定的に無線通信が可能だが届け出が必要

アマチュア無線4級を取得すると、さらに広域の無線通信が可能

こちらの商品ならデジタル簡易無線にあたるので、免許は不要、書類による局の登録のみで済みます。これなら防水もあり、同行しているパーティとの同じ斜面での連絡にはしっかりと使えるので十分使えます。

サイズ幅56㎜×高さ97.5㎜×奥行き29.5㎜
重量247g(付属アンテナ、バッテリーパック装着時)
通信距離1~4㎞(通信環境によって異なる)
防塵/防水準拠規格IP67
送信出力5W(1W)+20%-50%
使用温度範囲-20℃~+60℃
使用許可時間約10時間(パワーセーブ機能OFF時)
IC-DPR6 抗菌モデル | 製品情報 | アイコム株式会社 (icom.co.jp)抜粋

まとめ

年会費の合計金額は¥14400となりました。

ヤマレコ ¥4900(20GB)

山岳保険 ¥4000

ココヘリ ¥5500

しかたのないことですが、それなりの額にはなりますね。今回のココヘリの保険が追加されたことで、捜索費用については重複するところがでてしまいました。山岳保険の良いところは捜索費用だけでなく、ケガや入院の保証ができるところにありますが、生命保険でカバーできている場合にはいらなくなるのかもしれません。

無線機は¥30000~ですが、どんなものを購入するかによって値段が大きく変わることになります。簡易的にはデジタル簡易無線でもいろいろと楽しめますし便利ですが、今後のバックカントリー人生のためにはアマチュア無線4級を取得してより適したモデルの中でコストパフォーマンスの良いものをしっかりと見つけていきたいところです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました