家族で登山を始めた方のほとんどは、まずは親が大きなザックで子どもの荷物をすべてもつスタイル、もしくは子どもには小さなザックでお菓子を入れておく程度というスタイルになっているのではないでしょうか。コスパパも子どもたちのザックはしばらく買わずに、小さいタウン用ザックを可能な範囲で荷物を入れるだけにしていました。何回か登山を経験し、子どもたちも登山を楽しんでくれる様子が確認できたので、そろそろ本格的なザックを買ってあげたいと思うようになりました。しかし、子ども用のザックはあまりなく気に入ったものはなかなか見つかりませんでした。今回、『グラナイトパックkids30』はイメージ通りのザックで、ついに購入することができました。
欲しいザックの条件
対象年齢
小学生4〜6年生のザックを探しています。うちの子どもは現在4年生で身長129cm、体重32kgです。少なくとも6年生までは使用できるもので購入をしたいと考えています。
軽さ
登山での軽さはとても重要です。自分のザックの軽さは気にするのに子どものザックはなんでもいいとはなりません。ある程度の軽さは欲しいところです。大人のザックでも1㎏以内が増えてきた時代に、それより重いものはさすがになしだと思います。できれば700g以下で考えたいところです。
子どものザック自体が探してもあまりないのですが、特に機能もなにもないものだと、300g~500gのものが多い印象でしたが、これに登山に必要な機能を盛り込んだ状態でどれくらい軽さを保てるかかと思っています。
サイズ
大きさはどんな山にいくか、どんな荷物を持っていくかにもよりますが、コスパパは小学生のうちにある程度のものは自分で持った状態でテント泊を目指しています。テントは一緒に使うので、テント以外のものが余裕をもって入る状態ならOKです。必要に応じて水や重いギアを自分で持ち、かさばるけど軽いものをもってもらえるだけでだいぶ協力してもらえます。なのでイメージとしては20~30Lのザックを探したいところです。
機能性
いろんな機能があると思いますが、コスパパが今回重視したいのは背負ったまま使えるポケットや、ファスナーの位置です。自分の持っているザックで使い勝手がよいのは、腰ベルトのポケットや胸ベルトのボトルホルダーです。少なくとも腰ベルトのポケットはほしいところです。
防水性は欲しいところですが、重さにもつながってしまいます。子どもと雨の中過酷な登山を行うつもりではないので、ザックカバーで対応するという考え方で十分かと考えています。大人のザックみたいにできればザックカバーが付属しているものがあればいいですね。
価格
これはいつでも条件に入るところですが、やはり安いに越したことありません。あまり高いものを買っても子どもも成長するわけですし。
大人のザックの相場が2~3万とすると、1~2万といったところでしょうか。2万は出したくないですが。
グラナイトパックkids30
上記の条件で探すとやはり出てくるのが、モンベルですね。さすが子どもの商品展開も豊富で本格使用もしっかり備わっています。グラナイトパックkidsのシリーズとアルパインパックキッズのシリーズとありましたが、値段やサイズの関係で今の探し物と一致するのはグラナイトパックkidsでした。
商品情報
ハイキングから本格的な登山まで活躍する子ども用バックパック。メインの開口部はジッパーで大きく開き、内容物に簡単にアクセスできます。縦型シルエットとフィット感に優れるショルダーハーネスにより、快適な背負い心地を実現しています。身長125~155cmのお子さまに対応。パックカバー付き。
価格 ¥12,760(税込)
仕様
【素材】本体:100デニール・バリスティック®ナイロン・トリプルリップストップ[ウレタン・コーティング]
モンベル | オンラインショップ | グラナイト パック Kid’s 30 (montbell.jp)
底部:210デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ[ウレタン・コーティング]
【重量】708g
【カラー】ブルー(BL)、グレー(GY)
【特長】位置を変えられるクイックリリース・サポート / 反射材 / 余ったテープがまとめられる / ワンドポケット / トレールウォーターパック対応 / サイドストラップ / フック付きコード / ウエストベルト収納ポケット / ヒップベルトポケット / パックカバー内蔵 / ヘルメットホルダー取り付け用ループ / マチ付きフロントポケット / ネームタグ付き
【容量】30L(高さ52 x 幅31 x 奥行き23cm)
【背面寸法】43cm
サイズ展開
- グラナイト パック Kid’s 20
- グラナイト パック Kid’s 30
おすすめポイント
本格的な軽さと耐久性
タウン用とは明らかに区別される軽さがあります。30Lで708gなら十分軽量なザックといえると思います。モンベルのグラナイトパックキッズに使われている素材は、100デニールのバリスティック® ナイロン・トリプルリップストップにウレタン・コーティングが施されています。さらに負担のかかる底部は210デニールのバリスティック® ナイロン・リップストップです。子ども用とは思えない本格仕様のおかげで、軽さを出しながら長く使える耐久性を持っています。学校に通っている子どもと登山に行く回数には限界もあり、おそらく壊れるより先にサイズアウトになるかと思います。30Lにしておけば登る山や日数が変わってきても、小学生の間は少なくとも買いなおす必要はありません。
ポケットの位置
今回のモデルチェンジで腰ベルトにポケットが配置されました。重さは多少増えたものの、これで行動食の置き場には困らなくなりました。今まではザックから出してあげて食べなさいとしていたのが、親と同様に自分で取り出して補給するだけでも、自立心や登山での満足感につながります。
胸のボトルホルダーは残念ながらついていなかったので、ここは別売のホルダーを取り付ける必要があります。それかハイドレーションの準備かのどちらかですね。その他ポケットもたくさんあり、使い勝手は良さそうです。
メッシュの仕切りつきの背面ポケット
ハイドレーション用
ハイドレーション上の貴重品ポケット
安全性に配慮した機能
クイックリリースサポートという機能があり、ザックが何かに引っかかった場合でも、胸ベルトで首が締まらないように、力が加わると外れる安全設計になっています。あってほしくはありませんが、もし滑落した際にザックが引っかかって首がしまり、窒息という場面では、外れてくれる方がいいですよね。もちろん、胸ベルトの高さは調整が可能なので、体格に合わせて位置の調整が可能です。
ザックカバー付き
専用のザックカバーが底部に入っています。通常のザックカバーに比べて良い点はポケット内部からつながっているため、出して上部にひっかけてあげるだけで取り付けが可能なところです。この構造なら上下がわからなくならないため、子どもでも慣れればすぐに取り付けができそうです。
登山以外の使い道
ここはママからの評価が高いところですが、毎週のように登山に行けるわけではないので登山以外の使い道があるとコストパフォーマンスが大幅に上がるんです。
30Lというサイズにした理由がここにあり、合宿など習い事での泊り行事の場合にこのザックをメインザックにすることで荷物をかなりまとめることができます。1~2泊までなら問題なく使用可能です。それ以上の場合には、追加でほかにバックを持つ必要があるかもしれません。
小学生の体格でザックのサイズが合っているうちにできるだけたくさん使ってもらいたいですね。
実際にパッキングしてみて
できるだけ自分で道具を持てるように教えていきたいと思って購入しています。もちろん年齢や山行時間も考慮しながら補助をしていく必要はありますが、ある程度のサイズがないと特にシュラフやマット、テントは入らなくなってしまうので。
飲み物に関しては今回、親が使っていたショルダーポーチで代用しました。飲み物はすぐに飲める状態にしておくことは必須なので、この位置にはほしいところです。後付けのポーチはたくさんあるので、気に入ったものを購入して取り付けることをおすすめします。
日帰り登山の際に入れたものとしては下記です。重さは3.8㎏のザックになり、小学校4年生で5時間の山行はこなすことができました。
- 行動食 パウチのゼリー、塩分チャージ、ドライフルーツ
- 昼食 おにぎり、パン、ソーセージ
- 水分 500mlペットボトル×2本、250ml飲料水×1本
- 雨具
- ライト
- グローブ
- ショルダーポーチ、熊鈴
- スマホ、ココヘリ、薬
- ゴミ袋
さすがに30Lあると、テント泊にした場合のシュラフやマットの余裕も十分です。ザックの形は崩れてしまうし、日帰り登山だけを考えているのであれば20Lの方が明らかにジャストサイズではあります。
子どもの感想
うん。いいよ。ポケットが多いのがいいね。
もてるもてる。前に持ってたリュックより楽な感じがするし。
一緒に登山をしてみて、子どもが話していた内容はこんな感じです。とりあえず気に入ってくれたようでよかったです。実際に山小屋泊では7キロくらいを背負い続けて頑張ってくれていました。その時と比べて重さ自体が軽いのでどこまでザックの機能として感じているのかは不明ですが、背中にフィットしたザックなので、楽には感じているんだと思います。
色々と考えて購入しましたが、子どもが気に入って使おうとするというのが1番大事だとは思います。デザインもみて展開されている2色のどちらを買うか、買ったらどんな山に行きたいかなど、子どもと色々と話して相談しながら購入することをおすすめします。
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