山行記録 稲子湯から硫黄岳ルート 2月雪山登山

登山

山行計画

2024年2月10日〜11日

稲子湯から硫黄岳のテント泊ピストンルートです。

1日目

2日目

気象状況

天気予報では一日目の午後は雪なので、山頂アタックは2日目の予定となりました。

装備

総重量19.5kg

テント泊関連

テント、シュラフ、シュラフカバー、テントシューズ、クローズドセル、エアマット、ダウンパーカー、ダウンパンツ、タオル、替え靴下

行動関連

インナーグローブ、アウターグローブ、オーバーグローブ、ゲイター、バラクラバ×2(厚手、薄手)、ゴーグル、サングラス、ヘルメット、ポール、ピッケル、アイゼン、充電器、ヘッドライト、スノーシュー

食料関連

バーナー、燃料、クッカー、木の板(食事用の台)、水筒、mont-bellリゾッタ×3個、パン×4、行動食(プロテインバー、アミノバイタル、バームクーヘン、ミニまんじゅう、カルパス、スモークチーズ、塩分タブレット、カムカムレモン

稲子湯からしらびそ小屋

開始は傾斜が少ないので、アイゼンなしで登り始めました。雪は踏み固められていて歩きやすいですが、少しでも横にそれるとふくらはぎの半分が埋まるくらいの雪です。

カラマツの樹林が素敵な道が続きます。少し傾斜がついてきたらアイゼンを履いた方が歩きやすかったです。開始からアイゼン装着で歩く方もいました。

しらびそ小屋はキャンプ場になっており、トイレがあります。みどり池は凍っており、スノーシューで池の上を歩いている人もいました。

小屋の周りにエサを撒いているため、静かにしていると小鳥やリスをみることができます。写真を撮ろうと近づくとすぐにどこかにいってしまいました。

しらびそ小屋から本沢温泉

しばらくは緩やかな登りが続きます。途中、木が倒れていて、跨いだりくぐったりする必要がある箇所がいくつかありました。

本沢温泉に近づくと、谷に向かって下ります。合流ポイントには比較的平坦な本沢入口から繋がる道もあります。

本沢温泉

今回のテント場です。雪が積もっているので、設営には除雪と平らにならす必要があります。本日は3連休ということもあってか、だいぶ埋まっていきました。大体20張りくらいでしょうか。これが疲れた身体に堪える作業です。テントは雪が深いときはペグが安定しないので、下記のような平たいペグが必須になります。今回はそういう準備をしっかりしていなかったので、少し困りましたが、ポールやスコップ、スノーシューで代用しました。

ここのいいところは温泉に入れるところです。山ではあまり味わうことができませんが、泥の沈でんした温泉が男女時間交替制で入れます。

今回は夕方から早朝にかけて雪が降りました。降雪はおよそ5cmで、気温は-10℃まで下がりました。私のテント内は-6℃、起きている間は-2〜3℃、バーナーを使用しているときは0℃前後でした。

装備はアウターの中に上半身は起毛のアンダーウェア、ファイントラックの薄いフリース、ポリゴンダウン、ユニクロのウルトラライトダウンベスト、ピークパフォーマンスのダウンパーカーです。下半身はバートンのタイツ、ユニクロのヒートテック、ダウンパンツです。特に大事な装備は靴下の上から履くテントシューズです。安物ですがダウンですごく暖かいし、軽いので荷物としても邪魔になりません。使いはじめたらこれなしで雪山でのテントは過ごせません。

シュラフはナンガのオーロラダウン380とシュラフカバーのみ。スリーピングマットはクローズドセルとエアマット。底冷えはしないようにマットのR値は高めに準備しましたが、シュラフは中を着込むことで、そこまで寒い思いをしませんでした。念のため、ダウンキルトも持っていきましたが使用せずに過ごせました。私は比較的寒さに強い方だと思うので、寒がりの方はもう少し暖かいシュラフの方がいいかもしれません。

食事はmont-bellのリゾッタとスープ。水場があるので、できるだけ軽量にするなら最適な山ご飯です。足りない時や小腹が空いたらスモークチーズをつまみに。

行動食はパンを中心にカルパスやバームクーヘン、ミニまんじゅうを食べました。おにぎりは凍ってしまうので持ってかず。カムカムレモンも硬すぎて夏のようには楽しめませんでした。

本沢温泉から夏沢峠

テントに荷物を置いて、軽量化したザックで山頂アタックです。途中夏沢峠というところに冬季は閉まっているヒュッテがあります。いよいよ硫黄岳が目の前にみえて、テンションが上がります。ここから少し登ると森林限界となりますので、サングラスからゴーグルに変えたり、バラクラバを暖かいものにしたりと準備をします。

夏沢峠から硫黄岳

森林限界に来ても本日は晴天、雲一つない青空です。普段は風が強い場所とのことでしたが、せいぜい5〜6m程度で、そこまで寒くはありませんでした。

こちらは山頂前の杭とロープについている「エビのしっぽ」です。強い横風があたり、風上の雪山だけが残りこの様になります。

硫黄岳山頂

山頂に来る頃、雲が西から被さって来てしまいましたが、周辺の山々を望むことができました。顔を出していると流石に寒いですが、それでも-6℃なので、登ってきた身体にはそれほどツラい寒さではありませんでした。これも風が弱いおかげではありますが。

硫黄岳の爆裂火口

硫黄岳から望む横岳、赤岳、阿弥陀岳

おわりに

予報より天候はよく、2日間を通して行動中は晴れ、テント内にいるは夜はしっかりと雪でした。山頂でも風が比較的弱かったので、快適に過ごすことができました。雪山登山はとにかく景色が最高です。雪が吸音して静けさもいいし、アイゼンでザクザクと登っているのも楽しいです。夏山に比べて足の運びが自分の歩幅に合わせることができ、雪のクッション性もあるので、意外にも膝に優しいです。

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