日本ではゲレンデでヘルメットを着用する習慣がまだ定着していませんが、こどもをゲレンデに連れていく際は比較的ヘルメット着用が当たり前になっている印象があります。こどもをゲレンデに連れて行こうとしている方は、周りを見渡してときどき見かけるゴーグル付きヘルメットって実際のところ使い勝手がよいの?と疑問に思うことはありませんか?今回はゴーグル付きヘルメットのと通常のヘルメットのメリットデメリットをまとめ、こどもの年齢に合わせた最適ヘルメットを紹介したいと思います。
ゴーグル付きヘルメットとは
ゴーグル付きヘルメットの画像
通常のスノボ用ヘルメットの標準的なものには保温性、透湿性、防水性が考えられており、ゴーグルストッパー、耳当て、サイズ調整ダイヤルがついているものが多いです。ヘルメットをかぶった後、ゴーグルをつけ、ストッパーで固定します。
ゴーグル付きヘルメットには初めからゴーグル(レンズ)が取り付けられており、上部から下げるだけで目を保護することができるようになっています。ゴーグル部分はヘルメットの外側に取り付けられているものが多いですが、一部ヘルメット内部に格納されるタイプもあります。
結果 こういう人にはおすすめ!
3~6歳の未就学児もしくは、スキーもしくはスノボを始めたばかりのこどもには、ゴーグル付きヘルメットは最適です。
しかし、ある程度自由に滑走できるようになってきたころには、通常のヘルメット+ゴーグルを選択した方が、ラインナップが多く機能性やデザインもよいと思います。
メリット ここがいい!
メリット➀ ゴーグルの付け外しが楽
ゴーグルの装着は、パタンと倒すだけ。初心者のこどもは休憩時間が多いです。昼だけではなく、合間に水分摂取もさせたいです。クズりだしたらゴーグルを嫌がり自ら外してしまうこともあります。なんども付け外しが必要な場面があるため、通常のゴーグルをつけるのはものすごく手間に感じます。
メリット➁ 荷物が増えない
ゴーグルを使用したい天候はピーカンに晴れているときと、雪が降っているときです。曇りや日差しがつらくないときに、こどもはゴーグルをつけたがりません。通常のヘルメットの場合、ゴーグルストッパーで止っていればいいですが、転んだ拍子に外れて後ろでプラプラしていると邪魔になります。最終的には親が持っているということになります。
メリット➂ ゴーグルを壊されない
まだ幼いこどもだと、ゴーグルのスポンジを引きちぎってしまうことがあります。ゴーグルも安いものではないので、さすがに何度も買い替えるのは厳しいです。ゴーグル付きヘルメットにあるレンズはほとんどのものが顔に触れない仕様になっているので、スポンジはないものか、あってもわずかです。
メリット➃ 顔への密着感が少ない
こどもの性格にもよりますが、顔に密着していることを不快に感じるタイプのこどもには、ゴーグルの密着はなかなかに厄介です。装着しているときに嫌がってしまったり、いざ滑ろうというときに外したがったりと、思わぬところで時間のロスがあります。ワンタッチで必要なときだけゴーグルをパタンと倒すと、時間も無駄にせずストレスも溜まりません。
メリット➄ 値段が安い
ゴーグル付きヘルメットの相場はおよそ7000円~9000円程度です。ブランドのもので15000円~17000円です。
通常のヘルメットはラインナップが多くですが、4000円~ありますが、ブランドのもので20000円まであります。ゴーグルはヘルメットより値段の幅が大きく、機能性にもかなりの差があります。安いものだと1000円~あり、高いものは20000円~40000円までするものまで存在します。
ヘルメットとゴーグルを一番安いものでそろえない限り、ゴーグル付きヘルメット1つの方が金額が安く済みます。
※こちらは2023年の内容となっています。現在は物価高騰の影響で値段のズレが発生しています。およそ1.5倍をイメージしていただく方がよいかと思います。
デメリット
デメリット➀ レンズ交換ができない
一体型のゴーグルは特殊な形をしているため、専用のものを購入しないといけなくなるでしょう。天候に合わせたレンズ選びや、傷ついた場合のレンズ交換は現実的ではありません。
デメリット➁ 吹雪では寒い
初心者のうちは吹雪の日をあまり選ばないと思いますが、山の天気は変わりやすいです。滑れるようになってきたこどもの体力は底なしです。どんな状況でもまだやりたいといいますが、吹雪で横から顔に雪が入る状況ではさすがにつらいです。通常のゴーグルとバラクラバ(目出し帽)がやはり最適だと思います。
ゴーグル付きヘルメットを選ぶ際のポイント
装着感
ヘルメットのサイズが大きくグラグラしている状態だと、滑りにくいだけでなくいざというときに、頭を守ってくれない可能性があります。サイズ調整機能があるもので、子どもに適したサイズを選ぶ必要があります。多少の緩さであれば、中にニット帽をかぶることで調整することも可能です。
ゴーグルの位置
大体の商品はヘルメットの外側にゴーグルが取り付けられています。ゴーグルを使わないときもレンズに傷がつくリスクがあり、こどもが触ってベタベタにしてしまう可能性も高くなります。
一部の商品はゴーグルを内部に格納することができるので、使用していないときに傷や手のあぶらから守ることができるのでおすすめです。
ヘルメットの重量
ヘルメットは軽いもので400ℊを切るものもありますが、およそ500ℊ前後のものが多い印象があります。ゴーグル付きヘルメットだとやや重量は重くなってしまいますが、快適さを求めるのであれば多少軽いモデルを探す必要がありますが、軽量なものほど値段も高価になってきます。ちなみに子ども用ヘルメットを検索していると重さの情報が出てくるものが少ないです。参考までにコスパパの持っているヘルメットの重量も載せておきます。
マーカーのゴーグル付きヘルメット
重さ550ℊでやや重めです。もう少し有名ブランドで探すとさらに軽量のものが出てくるかと思いますが、うちの子どもは重さで外したがる様子はなく問題なく3シーズンほど使用できています。
スミス CAMBER
383gと超軽量です。こちらはたまたま激安で入手ができたもので、通常は3~4万円の商品のようです。超軽量モデルなのでさすがに軽いです。使用感もとてもよいですが、ここまでのハイスペックモデルは必要ないかと思います。
おすすめのヘルメット
こちらはコスパパが購入したゴーグル付きヘルメットです。以前は8000円でしたが、現在はだいぶ値上がりしてしまっているようです。良さはゴーグルがヘルメットの内部に収納されるところです。使わないときは通常のヘルメットと同じような見た目になり、レンズの傷つき防止にもなります。
こちらはスミスのジュニア用ヘルメットです。値段はだいぶ上がってしまいますが、おすすめのポイントは熱を逃がすベンチレーションが付いており、風の通り道を考えた設計になっています。そしてベンチレーションを開閉できるので、体温の高い子どもも快適に長時間装着していることができます。
※現在大人のモデルしか販売されていないようです。値段も高額になるので実際の購入候補にはなかなか入らないかとは思いますが。
こちらはジュニア用のモデルで、バイザータイプにもなっています。値段も比較的安価で候補にはなるかと思います。バイザーは外側に配置されているため、子どもが傷をつけることに対しては少し心配なところはあります。
年齢や経験、値段、使用年数を考慮しつつ、こどもにあったヘルメットを探してみてください。
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